今年2月に、沖縄本島と離島間を結ぶ光海底ケーブルが新設されるというニュースがありました。
久米島~宮古島と、沖縄本島~石垣島の2区間(合計約720km)で光海底ケーブルが新設され、
完成は2023年の夏を予定しているようです。
この新設により、沖縄の離島エリアにおける生活や産業などさまざまな場面での、
5Gの普及に伴うデータ通信需要の拡大に対応するとしています。
今回は光海底ケーブルについて調べてみました。
光海底ケーブルとは
光海底ケーブルとは、大陸や島々をつなぐために海底に設置された通信ケーブルです。
長いものだと、1万kmを超える光海底ケーブルもあります。
全世界の光海底ケーブルの距離をすべて足すと約120万kmになり、
これはおよそ地球30周分もの長さに相当するそうです!
ちなみに、日本で初めて海底ケーブルが設置されたのは1871年で、
長崎~上海間と、長崎~ウラジオストック(ロシア)間に設置されました。
当時は光信号ではなく電気信号を伝える海底電信ケーブルが設置され、文字を伝える電報に利用されていました。
どうやって設置するの?
光海底ケーブルは船によって設置されます。
船に積み込んだケーブルをゆっくりと海底に降ろしながら、目的地に向かって進み設置していきます。
光信号は途中で減衰してしまうので、光海底ケーブルの途中に中継器を取り付けて、弱まった光信号を増幅しています。
修理する時は?
光海底ケーブルは故障することもあります。
漁業活動による故障や、岩にこすれてしまったり、地震によって故障することがあるようです。
故障した場合は、故障個所を探し船上に引き上げて接続作業を行います。
東日本大震災の際には、光海底ケーブルが20ヶ所以上も故障してしまったそうです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
光海底ケーブルは世界の通信の99%以上を担っており、
海外のWebサイトにアクセスしたり、海外で投稿されたSNSの投稿を見たりできるのも、光海底ケーブルのおかげなんです。
普段あまり意識することがない、世界のインターネットをつなぐ光海底ケーブルについてのお話でした!